今日は、
日本で言えば「お盆」の最後の日であるクニンガンの日。
バリの宗教行事の中でも、
オレは、このクニンガンが好きだ。
クニンガンの朝は、
誰もが嬉しそうに華やいで見えるからだ。
多分、ご先祖様を無事にお迎え、
そしてお帰しすることができた、
との安堵感と満足感が混ざった笑顔.....
なのじゃないだろうか。
私の家のお手伝いさんのカデも
今朝は、右のクバヤ姿で現われた。
最近は彼女も笑顔が出ることも多く明るくなった。
我が家に来てからもう4年、
長い間変わらずに勤めてくれている。
ありがたいことである。
さて、今朝撮ったばかりの華やかなお祈り姿をいくつか紹介する。
先ずは、敬虔さがにじみ出るお祈り.......
次の一枚、実は10歳ほどの女の子が右に逃れて写っていない。
写ることが恥ずかしく、カメラの前から逃げたのだ。
一家がみんな笑っているのは、その子が逃げたことで笑い出したのである。
普段の様子が見えて、いかにも幸せそうな一家である。
最近、バンジャールタマン(我が村)に嫁いで来た彼女。
嫁ぎ先のお父さんが趣味で乗っている舟をお祈りに来た。
お祈りにもいろいろある。
さて、
今朝の話は、これからが本番。
題名の「おかあさんは90歳」の話です。
おかあさん、というのは、友人Sさん(左)のお母さんなのです。
写真のように上品な方で、お歳は90歳なのです。
バリご滞在中の10日間ほど、ごいっしょさせていただくことになりました。
ところで、オレはバリ人に会うたびに、
このおかあさんは90歳だぞ!と、言いふらしているんです。
なぜかというと、バリ人はお年寄りをとても大事にします。
元気なお年寄りに出会うと、バリ人はとても喜ぶんです。
喋るオレも嬉しい、聞くバリ人も幸せになる.....ということですが、
肝心のご本人は、どうお思いなのでしょうか。
それは聞いておりません。
が、何事にもびっくりするような前向きなおかあさんなので、
オレが言いふらしてるのを傍で聞いて、笑って許してくれています。