写真中央は、オボ。
カニヤの甥、ニカとニキの兄だ。
両隣の両親には7人の子がいる。
その中の唯一の男の子である。
右の赤子は末っ子のロナ。
下半身丸出しだが、女の子。
写真は、バリビーチホテル。
5ツ星だからって遠慮せずに
地でゆく親子を誇りに思う、オレ。
さて、ロンボク出発の当日、
別れの挨拶に、
カニヤ宅に寄った時であった。
カニヤがオレの手をとり、
「オボが昨晩、結婚をした」と言う。
で、「パパがロンボクに来ると、誰かが結婚するのよね」とも言う。
おいおい、オレ悪魔かよ.....
それにしても、一夜にして突然な!
「で、カニヤは今回も泣いたのか」
「そう、両親もニカとニキも泣いたよ」
「どうして泣くんだ」
「だって、相手は高校一年生、若すぎる」
「......」と、オレ開いた口が塞がらない。
オボは20歳、今春、バリの専門学校を卒業したが、職がなく家で居候をしている。
居候といったて、小作人の両親にお金があるわけでない。
生活費がたらず、ニカとニキが浜に出て観光客に小物を売って、
家計を助けてるような貧しい状態だ。
そんな家に居候していながら、突然に16歳の娘と結婚。
ああ、またもロンボクマジックか!
何故に「またも」なのか。
2011年1月4日~1月18日に書いた、過去のブログ、
ロンボクマジック(その1~最終回)の計7回を読んでいただければ解る。
ここでは、泥棒結婚と言って、気に入った娘を泥棒して結婚が成立するのである。
そのことは、Lakuen の女将、豊島ルリ子さんもブログで書いているが、
せっかく泥棒をしたのをまた泥棒されて結婚が成立しなっかたのもあるらしい。
なんともはや、ため息が出そうな奇習だ。
「ということは、その娘、高校を辞めるってことかい」
「そう、結婚したら学校に行けないの」と、カニヤが言う。
そういえば、ミア(カニヤの妹)も大学に行ってたのに、
あの晩、マン(今のミアの夫)に泥棒されて、翌日から退学だったもんな。
「で、オボはどうして食べていくんだ」
「なんとか、なるんじゃない」
あ~あ、みんなひっくるめて、ロンボクマジックだ!