好奇心いっぱいのドライブで、こんなのにも出会えた、
とのおマケの話を書いて、道なき道を行く、の最終回とします。
ングラライの銅像公園より、数キロ下りたところで、こんな標識に出会いました。
たった2キロ、寄り道してみようと、ハンドルを右に切りました。
途中で道を聞くと、「もっと上だよ」(聞くのはMさん).........
で、舗装道路が、こんな風に途絶えた処(前方がアグン山).....
に、あったのが、こんなお寺。
入り口の割れ門がはるか下に小さく見える、大きなお寺さん。
しかも、中央にあるのが、ドラゴン(龍)の階段。
他では見たことがありません。
きっと、謂れのあるお寺なのでしょう。
で、家に帰ってから、ネットで調べたり、
バリヒンドゥーのお坊さんに直接尋ねたりして、解ったのが次のとおり。
まず、「龍」ですが、
バリヒンドゥーにとっての聖なる山、アグン山の守り神が龍なのです。
この龍を「バスキ」といいます。
バリヒンドゥー教の総本山、ブサキ寺院との関連が気になりますよね。
そうなんです。
ブサキ寺院は、このバスキ(龍)が住むところとの意味なんです。
ブサキ寺院は、30ほどの寺院の集合体です。
言ってみれば、寺を寄せ集めたものです。
バリヒンドゥーのお坊さんは、
「だから、ブサキに行けば、全てのお祈りができる」と、便宜性で語ります。
そして、この30ものお寺の中で中心となるのが、シヴァ神を祭る、
Pura Penataran Agung 寺院なのです。
そうなんです。
今回、たまたま寄り道した、この寺は、ブサキ寺院の中心に居座る寺の元寺、
この場合は、起源寺と言った方が良いかと思いますが、
そんな、お寺さんだったのです。
Pura Penataran Agung 寺院......
Mさんは、「何か語りかけてくるようなお寺」と、言っていました。
カミさんも、それに同調していました。
バリに住み、バリ人と接していると、ブサキ寺院の重みがわかります。
神に疎いオレも納得です。