夜は屋台村になる近所の広場。
その屋台、
みんな追い出されました。
広場で「合同葬儀」を行うからです。
右はその会場の設営光景。
設営するバリ人は、みな正装。
でないと設営に参加できません。
バリは基本的に土葬ですが、
土葬のままでは、
霊が屋敷寺に入れません。
土葬はあくまでも仮埋葬です。
ほんものは、火葬なのです。
火葬して初めて、魂が屋敷寺に入れます。
火葬を経て、死者霊から祖霊神に変わるということです。
でも、口で言うほど簡単ではありません。
この間、いろいろなしきたりを経て霊の浄化が行われなければなりません。
霊の浄化には、12日間ほどかかるらしいのですよ。
今回の葬儀の霊の浄化は、9月22日から始まります。
ところで、屋台村を追い出してまで行う今回の合同葬儀ですが、
火葬儀礼を行うのは約200名、設営運営費用は約800万円、
火葬一人当たりの葬儀費用は、おおよそ4万5千円だそうです。
んで、下の写真を見てください。
右の大木は広場の空を半分覆っていた、ブリギンという名の木です。
大木には神が宿るといわれるので、住民はとても大事にしておりました。
でも、大葬儀の重要さから見れば小さなことなのでしょう、
葬儀に邪魔と、ばっさりと大枝を落とされ幹だけになってしまいました。
バリの葬儀、驚くことばかりです。
ところで、私は明日から日本です。
一ヶ月ばかりバリを留守にします。
この大葬儀、見ることができません。
ブログもお休みします。