バリでは、運転中に捕まった場合、
運転免許証の他に、
自動車税支払証明書の呈示が求められる。
この自動車税の支払だが、結構に面倒だ。
どんな書類がいるか、どんな手続きなのか、
全く知らないままで、昨日支払に行って来た。
今日のブログは、その奮闘記。
ちょっと、長くなるけど、
来年の申請時のメモとしても残しておきたく、
我慢して付き合ってくださいネ。
・・・
税務署に着いた。
門衛に、「オレ、何も知らないんだけど・・」と、聞いてみた。
門衛は「受付に行け」という。
当たり前だよなあ~。
で、その受付に来てみたが、大変な混雑だ。
人を掻き分けて前に進み、「何も知らない、オレどうしたらいいの?」と、聞くと
「何と何と何をコピーし、マップといっしょに持って来なさい」と言われる。
何と何と何・・・正確に聞き取れない、想像で判断するのみだ。
そして、マップ・・・何のこっちゃ。
で、まあ、それはおいといて、別棟にあるらしいコピーする処を探す。
ようやく、探し当てたが、ここも人がいっぱい。
とりあえず、後部に並んで順を待つ。
待つ間に、他の人の手元をみて、「何と何と何」の正体を理解する。
と、ここでカミさんにはっぱかけられる。
「アンタ、もっと前に割り込みなさい」・・・厳しいんだよなア
で、頑張ったオレ、ようやく自分の番を奪い取り「何と何と何」のコピーをしてもらう。
その際、「1000」とメモされた紙片を渡される。
これは何だ?・・・・解らないことだらけじゃないか。、
まあ、それはいいとして、次いで「マップ」とやらを探しに行く。
それは、すぐ隣にあった。
「マップをください」に、「はい」、と渡してくれたのは、書類カバー。
そうかマップとは、カバーのことなのか。
「マップ、いくらですか」
「1000ルピア、ああそうそう、メモも見せなさい」
で、メモを渡すと、合計で2000ルピア(20円)を請求される。
そうか、先ほどのメモは、コピー代金だったのだ。
本当に何も知らず、何も解らない。
だが、tidak apa apa (どうにかなるさ)精神で、受付に向う。
受付の再度の混雑をかいくぐり、なんとか書類を提出までこぎつける。
2、3の質問をされるが、早口のインドネシア語でよく解らない。
で、いい加減に「OK」と返事をする。
と、その返事が「合格」だったらしく、
マップに綴られた書類と、275と書かれた「受付番号カード」の二つを渡される。
「これ、何の番号?」に、「それが、アナウンスされるのを待ちなさい」
えええ!冗談じゃない。
若い頃、ブラジルの首都ブラジリアの空港でポルトガル語の早口の「番号アナウンス」を聞き漏らし、リオデジャネイロに帰るチケットを取れなかった悪夢を思い出す。
夜分にブラジリアに取り残されたオレ、あの時はひどい目に遭ったものだ。
アナウンスが早口だったらどうしよう、インドネシア語、聞き逃すかも。
でも、横にカミさんもいる、二人で聞けば大丈夫だろう。
頼むよ、カミさん。
で、二人して椅子席に座り、アナウンスを待つ。
が、違う窓口のあちこちで、いろいろなアナウンスが飛び交っている。
それが意地悪なんだよなあ~。
例えば、168の呼び出しの場合だけどネ、
「ひゃくろくじゅうはち」と言ったり、
「ひゃくろくはち」と言ったり、
「いちろくはち」と言ったり、その時その場で、いろいろにアナウンスされるんだ。
まあ、それはなんとかなるとしても、オレはどこのアナウンスを待てばいいんだろう。
その窓口さえも解らないんだから・・・。
と、前の席に座る美人(関係ないけどネ)を見つけた。
彼女、手には271という番号を持っている・・・、ありがたい。
で、チョット、彼女の肩を叩き(叩かなくともいいんだけどさ~)、
「オレ、あんたの4番アト、だから、あんたに習って行動していいの?」
「ええ、それでいいわ」
うん、美人はやっぱり親切だ。
このあと、彼女に従って、アナウンスを聞き漏らすことなく、次のように関所を通過したって訳。
① まず、30分待って、書類提出の窓口に呼ばれる。
ここでは、マップに綴った全ての書類を提出する。
提出し終わると、275の受付番号カードが返還され、「KASIR」に行け」と指示される。
KASIR(カシル)とは、現金支払処である。
幸いに、この単語は知っていたので、不安なく指示に従えた。
② KASIRでも、30分待たされる。
よばれる際は、「何番の窓口まで来い」とのアナウンスが追加される。
これは親切だが、呼ばれた窓口での早口の金額指定、これがよく解らない。
「聞き取れない」と言ったら、電卓で金額を示してくれた。
2048000ルピア(日本円で約2万円)・・高いナ~。
しようがないか。
③ 最後は支払証明書の交付窓口、ここでも30分、待たされる。
・・・で、
無事に受け取った、「自動車税支払証明書」
言葉が解らない中、よく頑張ったオレとカミさんを褒めたい。
そのご褒美に、家に帰ってから、マッサージに直行したオレ達。
それも、いつもより30分延長しての一時間30分のマッサージを受けました・・・とさ。