私: 「おはよう」
彼女: 「おはよう、お元気?」
私: 「うん、元気だよ」
彼女: 「そりゃー良かったね」
朝の海岸で、決まって、このような挨拶を交わす、おばあちゃんがいた。
普通は、最後の 「良かったね」 までを言わない。
けど、おばあちゃんは、優しい口調で、いつもそのように言ってくれたのだ。
そのおばあちゃんとしばらく逢えないでいた。
が、今朝の浜で、逢うことができた。
久しぶりである。
私: 「おはよう」
彼女: 「・・・・・・」と、無言で私を見つめるだけであった。
傍によって話しかけてみた。
熱があって体がだるく、でも少し良いので浜に出てきたとのこと、である。
子供が8人、孫が5人いる、おばあちゃん、
前は太り気味の体形だったのが、今はもうほっそりしてしまっている。
亭主は腰を痛めて寝ているので、おばあちゃんが働かねばならない。
バリ人は体が弱いのか、すぐに病気にかかる。
病気になると大げさに騒ぐ。
病気を隠そうともしない。
病気には神経質である。
が、最後は、「大丈夫(tidak apa apa)」
で、締めくくる。
そして、なんやかやと、こうして頑張る。
早朝の浜には、こうした頑張ってる人が集う。
そうした人から元気をもらっての一日が始まる。
写真は、今朝の浜で逢った、もう一人の頑張る人、
夜明け前なので、周囲が暗く見難いが、
これはバイクではない、自転車である。
「クルジャクラス(頑張るね~)」と声をかけたら、
わざわざ、荷物の横に来てポーズをとってくれた。
アンタも、幸せな一日であるように・・・